好きな人ができたとき、
「休みの日は何してる?」
「旅行は好き?」
「どんなところに住みたい?」
そんな話は自然にできても、意外と話しにくいのが「お金」のことです。
特にまだ付き合う前だったり、付き合って間もなかったりすると、
「年収を聞くのは失礼かな」
「貯金額なんて聞けない」
「お金の話をしたら、条件で見ていると思われそう」
と感じる人もいると思います。
でも、結婚を考えるようになったときに大切なのは、相手が「いくら持っているか」だけではありません。
何にお金を使いたいのか。
何にはあまりお金をかけなくてもいいと思っているのか。
今を楽しみたいのか、未来のためにしっかり備えたいのか。
お金の使い方には、その人がどんな暮らしをしたいと思っているのかが意外と表れます。
今回は、付き合う前から結婚を考え始める頃までに、少しずつ知っておきたい「お金の価値観」について考えてみます。
「金銭感覚が合う」って、どういうこと?
「結婚するなら金銭感覚が合う人がいい」
よく聞く言葉ですよね。
でも、金銭感覚が合うというのは、二人がまったく同じ金額を使うことではないと思います。
たとえば、
旅行にはお金を使いたいけれど、洋服にはあまり興味がない人。
普段は節約するけれど、住む家にはお金をかけたい人。
趣味を楽しむためなら、ある程度のお金を使いたい人。
人によって「ここには使いたい」と思うところは違います。
だから見ておきたいのは、単純な支出額よりも、
「何にお金を使うと幸せを感じる人なのか」
という部分。
そして、それがお互いに尊重できるかどうかです。
付き合う前から年収や貯金額を聞かなくてもいい
結婚を考えるならお金の話は大切。
とはいえ、初デートでいきなり、
「年収はいくらですか?」
「貯金はいくらありますか?」
と聞く必要はありません。
特に付き合う前なら、普段の会話から見えてくることもたくさんあります。
「旅行が好きなんだね。年に何回くらい行くの?」
「いつか家を買いたいと思う?」
「休みの日って何してることが多い?」
そんな何気ない話の中にも、その人が何を大切にしているのかは表れます。
相手をチェックするために質問するというより、その人の暮らし方を知っていく。
そのくらいから始めていいと思います。
結婚前に知っておきたい7つのお金の価値観
1.何にお金をかけたい?
食事、旅行、家、車、洋服、趣味、子どもの教育。
何を大切にしたいかは、人によってかなり違います。
ここで重要なのは、二人の答えが同じかどうかだけではありません。
自分には興味がないものでも、
「それが相手にとって大切なんだな」
と思えるかどうか。
お互いの楽しみを尊重できることも、結婚生活では大切だと思います。
2.貯金についてどう考えている?
毎月決まった金額を先に貯金する人もいれば、残った分を貯金する人もいます。
「若いうちは経験に使いたい」という人もいれば、「将来のためにできるだけ貯めたい」という人もいるでしょう。
付き合ってすぐに貯金額まで聞かなくても、
「お金を貯めることをどう考えているか」
は、少しずつ知っておきたいところです。
3.ローンや借入についてどう考えている?
住宅ローン、車のローン、奨学金など、借入にもいろいろあります。
「ローンがある=ダメ」と単純に考えるのではなく、
何のための借入なのか。
返済をどう考えているのか。
結婚を具体的に考える段階になったら、きちんと話せる関係でいたいものです。
4.結婚したらお財布は一緒?別々?
共通財布にする。
生活費だけ出し合う。
それぞれの収入は別々に管理する。
どれが正解ということではありません。
共働きなら、収入差がある場合に生活費をどう負担するのかも考えることになります。
結婚が具体的になってきたら、
「結婚したらお金ってどう管理したい?」
と話してみるのもいいと思います。
5.家や車にはどのくらいお金をかけたい?
「いつか家が欲しい」
という希望が同じでも、
都心のマンションがいい人。
郊外の一戸建てがいい人。
賃貸のままでもいいと思っている人。
それぞれ必要になるお金も、暮らし方も大きく変わります。
車についても同じです。
大切なのは「持つ・持たない」の答えを合わせることより、どんな暮らしをしたいのかを話せることです。
6.子どもや教育費をどう考えている?
もし二人とも子どもを望んでいるなら、少し先の話として教育についても考えることになります。
習い事をいろいろ経験させたい。
大学まではできるだけ援助したい。
私立という選択肢も考えたい。
もちろん、実際に子どもが生まれてから考えが変わることもあります。
だから今の時点で完璧な答えを出す必要はありません。
ただ、
「どんな家庭にしたい?」
と話してみることには意味があると思います。
7.「今」と「未来」、どちらにお金を使いたい?
将来のために、できるだけ貯めておきたい。
今しかできない旅行や経験にもお金を使いたい。
これも、どちらが正しいという話ではありません。
むしろ理想は、
「未来にも備えたい。でも今の人生も楽しみたい」
という二人なりのバランスを見つけることなのかもしれません。
お金の価値観が違ったら、結婚できない?
ここまで読むと、
「全部合う人を探さなきゃいけないの?」
と思うかもしれません。
でも私は、そうではないと思っています。
旅行が好きな人と、家で過ごすのが好きな人。
貯金を重視する人と、経験にもお金を使いたい人。
違いがあること自体は、悪いことではありません。
むしろ結婚生活では、二人の考えが違う場面なんてたくさん出てくるはずです。
そのときに、
「私はこうしたい」
「自分はこう思う」
と話して、二人が納得できるところを探せるか。
「価値観が同じ人」だけではなく、「価値観が違ったときに話し合える人」かどうか。
結婚相手を考えるうえでは、そこも大切にしたいところです。
お金の話は、相手を査定するためにするものじゃない
婚活をしていると、
年収はいくら?
貯金はある?
持ち家は?
車は?
と、つい条件を並べて相手を見てしまうことがあります。
もちろん、結婚生活を考えるうえで経済面を確認することも必要です。
でも、数字だけでは分からないこともあります。
知りたいのは、その人がどんな暮らしをしたいと思っているのか。
そして同じくらい大切なのが、
「私はどんな暮らしをしたい?」
と自分自身にも聞いてみることです。
たくさん旅行できる生活がしたい。
子どもとの経験にはお金を使いたい。
お気に入りの家でゆっくり暮らしたい。
将来の安心のためにしっかり貯めたい。
人によって、選びたい未来は違います。
だからお金について話すことは、単に相手の金銭感覚を確認することではなく、二人がどんな未来をつくっていきたいのかを知ることなのだと思います。
好きな人との未来を考え始めたら、
「この人はいくら持っている?」
だけではなく、
「この人と、どんな毎日を送りたい?」
そんなことも一緒に考えてみてください。
小さなお金の選択の積み重ねも、きっと二人の未来につながっていきます。

